新小岩駅
2005年 07月 13日
JR新橋駅で総武線快速に乗り、自宅最寄り駅の新小岩駅に向かった。
窓の近くに立っていたので外の景色が良く見えた。
新小岩駅が近づき電車の速度が落ちて止まる直前、一人の男性が電車を待っているのが目に入った。
チェックのシャツを着てリュックを背負い、スナック菓子が一杯入ったコンビニ袋を肘に下げている。
手にはジャガリコと思しきスナック菓子を持っている。
電車が止まりドアが開き乗客が降りはじめても彼はジャガリコを見つめ微動だにしない。
新小岩はなかなか降りる人の多い駅でその日も例外ではなかった。
次から次へと吐き出される乗客の波に彼は飲まれていた。
私は最後に降りたのだが、私のすぐ前の乗客が彼のジャガリコを持つ手に当たってしまった。
ジャガリコは彼の手から離れホームに落ちた。
そしてホームと電車のすき間へと滑り落ちていった。
驚き・悲しみ・怒りなどいろいろな感情がないまぜになり彼の顔に表れていた。
帰宅の間に食べる、とっておきのジャガリコを落としてしまった彼には申し訳ないが、いいものを見た。
何とも言えないいい表情だった。
と言う事をここに記さねばと思いつつホームの階段を下りていると、何やらおっさんが階段に寝ているのが目に入った。
傍らには駅員さんとその人の連れと思しきサラリーマン。
よく見るとただ寝ているだけではなく、後頭部がかち割れているようだ。
駅員さんが用意しただろう白いシーツを枕にして横になっていたのだが、そのシーツが紅に染まっていた。
顔は青というか白というか茶というか、これまた何とも言えない色をしている。
ジャガリコの彼と同じく微動だにしない。
いや、出来ないでいる。
さすがにいい色だとは思わなかったが、すごいものを見た。
窓の近くに立っていたので外の景色が良く見えた。
新小岩駅が近づき電車の速度が落ちて止まる直前、一人の男性が電車を待っているのが目に入った。
チェックのシャツを着てリュックを背負い、スナック菓子が一杯入ったコンビニ袋を肘に下げている。
手にはジャガリコと思しきスナック菓子を持っている。
電車が止まりドアが開き乗客が降りはじめても彼はジャガリコを見つめ微動だにしない。
新小岩はなかなか降りる人の多い駅でその日も例外ではなかった。
次から次へと吐き出される乗客の波に彼は飲まれていた。
私は最後に降りたのだが、私のすぐ前の乗客が彼のジャガリコを持つ手に当たってしまった。
ジャガリコは彼の手から離れホームに落ちた。
そしてホームと電車のすき間へと滑り落ちていった。
驚き・悲しみ・怒りなどいろいろな感情がないまぜになり彼の顔に表れていた。
帰宅の間に食べる、とっておきのジャガリコを落としてしまった彼には申し訳ないが、いいものを見た。
何とも言えないいい表情だった。
と言う事をここに記さねばと思いつつホームの階段を下りていると、何やらおっさんが階段に寝ているのが目に入った。
傍らには駅員さんとその人の連れと思しきサラリーマン。
よく見るとただ寝ているだけではなく、後頭部がかち割れているようだ。
駅員さんが用意しただろう白いシーツを枕にして横になっていたのだが、そのシーツが紅に染まっていた。
顔は青というか白というか茶というか、これまた何とも言えない色をしている。
ジャガリコの彼と同じく微動だにしない。
いや、出来ないでいる。
さすがにいい色だとは思わなかったが、すごいものを見た。
by 306stylepremium
| 2005-07-13 15:22
| 人物観察