真面目に取り組んでみようと思いっている。


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カテゴリ:読書( 14 )

蔵書リスト

アメブロで蔵書の管理に挑戦中。
蔵書リスト
Sっ気たっぷりの二人にも協力を要請する予定。
by 306stylepremium | 2007-06-06 11:04 | 読書 | Comments(2)
a0037073_1113734.jpg遅ればせながら、超話題の作品を読了。
久しぶりの外国モノ。
母親が2年前に読み、ずっと勧められていたのだが、なかなか読む気になれず放置していた。
読んでみたらこれが面白い。
売れるのもうなずける。

読みはじめてすぐ気付いたのが、翻訳の上手さ。
ありがちな翻訳臭が無い。(注1)
そしてプロットの上手さ。
様々な蘊蓄をこれでもかとばかりちりばめているのに、無駄な部分は相当にそぎ落としてある。
肝心の謎解きに関してはとくに斬新と思える部分は少ないのだが、小道具や会話の妙があり、ぐんぐん読みすすめることができる。
謎解きの結果もすっきりとしていて、なかなか気持ちが良い。
特に上巻(ハードカバー)の構成、スピード感は秀逸。
普段あまり読書をする機会がない人にもお勧めの一冊。

(注1)翻訳臭例
「その時僕ははっと気がついたんだ。ここがきっと世界で一番きれいな町の一つなんじゃないかってね。」
こんなふうに原文が透けて見える翻訳は好きじゃない。
おきゃあがれ!
by 306stylepremium | 2006-06-02 11:13 | 読書 | Comments(4)
a0037073_10572451.jpgひさしぶりに宇江佐さんの作品を。
時代はいつもの通り江戸時代。
本所(現在の両国駅辺り)の架空の町、あやめ横丁を舞台にした物語。
主人公の慎之介はとある事情でお屋敷に住めなくなり、あやめ横丁へと匿われるように。
そこに集う人たちとの生活を慎之介を中心とした短編連作で綴る。
居候先の娘・伊呂波をはじめ、一膳飯屋の主人も按摩も、誰も彼もあやめ横丁の人々は個性的で複雑な事情を持っている人たちばかり。
はじめは秘密めいていた彼等の側面が生活の中でだんだんと分かりはじめ、慎之介は横丁に溶け込んでいく。

新聞連載作品ということで、一つ一つのエピソードは短いながらもクライマックスや結末がしっかりしていて、相当楽しめた。
序盤〜中盤にかけては、いつもの宇江佐作品とはちょっと違ってかなり軽めな感じ。
安心して読める。
しかし、終盤〜エンディングにかけて怒濤の宇江佐節。
なぜ、なぜ、なぜ!!!と叫びたいくらい辛い悲しい結末が待っている。
大いに泣いた。

宇江佐さん自身が後書きで書いていた。
「なんと悲しい物語を書いてしまったのだろう。」
この言葉がすべてを物語っていると思う。
しかし、宇江佐作品で流す涙は嫌いではない。
次の作品が待ち遠しい。
きっと大泣きするんだろうな。
by 306stylepremium | 2006-05-25 10:56 | 読書 | Comments(0)
a0037073_1052640.jpgこのところ非常に忙しい上に、マックが絶不調。
しかし通勤時間を利用して読書は続けています。

今日紹介するのは藤沢周平“漆の実のみのる国”。
藤沢周平の遺作となった作品です。
極貧に喘ぐ米沢藩を救おうと心血を注いだ藩主や重臣達の奮闘が描かれています。
家臣の数はそのままに、30万石から15万石の国へと移封されたところから米沢藩の貧窮が始まるわけですが、退っ引きならないところまできてしまった藩の経済をなんとかしようと立ち上がり、挫け、また立ち上がり、、、といった一見暗くなりそうなテーマをさらりと書き上げているところはさすが藤沢周平といったところでしょうか。
ハッキリいって特に大きな盛り上がりもなく、印象的なシーンがちりばめてあるわけでもなく、淡々と物語は進みます。
はっとするような美しいシーンが印象的な藤沢作品ですが、これまで読んできた作品と違う面白さがあります。
それは若くして藩主となった上杉治憲の人柄だったり、竹俣当綱や莅戸(のぞき)善政といった家臣達の血の滲むような奮闘だったりします。
物語は物凄くハードボイルドな終わり方をします。
まさにヘミングウェイを彷佛とさせるきれいな終わり方ですが、人によっては尻切れとんぼ、まだ終わっていないと感じるのではないでしょうか。
しかし私はその終わり方が他の藤沢作品にはない余韻を残してくれるような気がして大好きです。
あまり話題になりませんが、静かな感動を残してくれる名作と言えるでしょう。
by 306stylepremium | 2006-05-18 11:15 | 読書 | Comments(0)

松本清張“無宿人別帳”

a0037073_11302623.jpg本屋さんで何となく目に付いたので買ってみた。
初めて読む松本清張。

時は江戸時代。
人別帳を欠落(戸籍が無くなること)し、無宿人となった男達の物語を短編で綴る。
無宿人は幕府から無宿というだけで犯罪予備軍と決めつけられ、法を犯したわけでもないのに、世間の目から逃れて暮らさなければいけなかった。
時には街を歩いていただけで捕縛され、佐渡の金山に島送りにされる。
流人と違って放免も恩赦も無し。
非常に暗く、辛い話が連綿と続く。
しかし読みづらいということはなく、ぐいぐいと読者を引っ張ってくれる。
発表は昭和30年代。
全く古さを感じさせず、張りがあって緩急があって、読んでいて本当に楽しい。
文体は正統派のハードボイルド。
単純な娯楽だけの時代小説ではなく、文学の香りがそこかしこから漂う。

すかっとさわやかな小説ではないが、ゆっくり酒でも飲みながら読むには最高ではないだろうか。
by 306stylepremium | 2006-05-01 11:42 | 読書 | Comments(0)
浅田次郎の作品を2本。

まずは名作中の名作“壬生義士伝”
a0037073_11101478.jpgこの本はなんというか、非常につらかった。
涙がとめどもなく溢れてきて、文字が読めなくなるくらい泣いた。
どんな本を読んでもすぐ泣いてしまうのだが、こういう泣き方をしたのはベルンハルト・シュリンクの“朗読者”以来だろうか。
新撰組の一員であった主人公・吉村貫一郎のカッコ良く、カッコ悪く、泥臭く、男らしい物語なのだが、彼に完全に感情移入してしまい本当に切なく、辛くなってしまった。
素晴らしい筆致で、創作と事実の境界が全くわからないのだが、吉村貫一郎のような生き方をしたいと思った。
命を懸けて家族を守る。
単純な事にも思えるが、この男ほどの覚悟をもって実行するのは難しそうだ。
とにかくこの本は皆に読んで欲しい。
素晴らしい作品。
単なる荒くれ者の集まりだと思っていた新撰組の見方が完全に変わった。


続いては今月の新刊“五郎治殿御始末”
a0037073_11221447.jpg幕末の新撰組を描いた壬生義士伝に対し、こちらは明治維新の話。
御一新の後に身分制度の頂点であった士から、普通の人間になった男達の始末の付け方が描き出されている。
武士らしくすっぱりと腹を召したものもいたのだろうが、この本に登場するのは人間らしい始末をつけた男達。
泣ける話も、ちょっと情けない話もあって、それほど泣かずに楽しめる。
壬生義士伝と併せて読むと幕末〜明治維新の激動の時代を良く感じられてお勧め。
これまで、新撰組や明治維新の話には全く興味が無かったのだが、これら2冊の本を読んで認識を改めた。
日本史って結構面白い。
勉強してみようかな。
by 306stylepremium | 2006-04-14 11:31 | 読書 | Comments(0)
a0037073_10535968.jpg待ち望んだ本がやっと文庫判になったので早速読んでみた。
主人公は若い駆け出しの渡世人・音次郎。
カッコ良くて、素直で、母ちゃん思いで、しかも仁義に厚い。
名代として生まれて初めての旅に出て男らしく成長する、いわゆる股旅物。
一力作品では深川など江戸下町が舞台になることが多いのだが、今回はの舞台は上総。
道中でのハプニングもさることながら、気になったのは食事の旨そうなこと!
音次郎の大好物の鰻をはじめ、うどんや鮒の煮付けなど旨そうなメニューが続々登場する。
酒は極辛口の銘酒・仁勇が。
それを読んだら我慢できずに鰻と仁勇・純米を買って帰って晩酌してしまった。

いつものことながら無駄な伏線もなく、まっすぐ一本の非常に読みやすいストーリだった。
こちらが期待することは全て叶えてくれるし、嫌だと思うことは何も起きない。
だからといって退屈だったり、冗長になる部分も全く無し。
一つ一つの文章の質が高いので最後まで飽きさせずに一気に読める。
いわゆる一力作品に仕上がっている。
一力さんの作品を読むたびに思うのだが、やはり読後感が最高に気持ちいい。
読書は最高のエンターテイメントだと思わせてくれる。
お勧めの一冊。
by 306stylepremium | 2006-04-13 11:10 | 読書 | Comments(0)
a0037073_14222726.jpg人気シリーズであるらしい深川澪通りシリーズ。
どんな境遇にある人でも無条件に、いつでも暖かく迎える深川澪通りにある木戸番小屋の夫婦。
この夫婦だけは裏切らない。
そう信じて嬉しいことや、悲しいこと、辛いことがあると皆木戸番小屋に戻ってくる。
そこではいつも変わらない笑顔で迎えてくれる夫婦がいる。
一緒に他愛のない話をして、一緒に晩ご飯を食べて、時には一緒に酒も呑む。
そうすることで何故か悩みを忘れ、またもとの生活に戻っていく。
そんな夫婦の周りの出来事が丹念に描き出されています。
こんな夫婦に出会ってみたいという思いと、いつかは自分自身もこんな素敵な夫婦になりたいという思いが交錯しました。
楽しい話ばかりでなく、非常に辛い話も収録されているのですが、そこは泣かせの名手・北原亞以子だけあって、かなり泣かせます。
久々にバス泣きしました。
田町から職場に向かうバスの中で運良く(悪く?)クライマックスになってしまい、思いきり泣きました。
泣きたい人にお勧めの一冊です。

---
後書きを読んでまた泣いてしまいました。
どうやらシリーズの第二巻から読み始めていたようです。
もちろん第二巻からでも全く問題なく読み進められるのですが、肝腎の夫婦の話があまりなく若干おかしいとは思っていました。
救いはアマグリが第三巻から読み始めていたこと。
思わず自分のことを棚に上げて笑い飛ばしていました。
許せアマグリ。
by 306stylepremium | 2005-12-20 14:23 | 読書 | Comments(3)
a0037073_1422740.jpgこれまでに第4巻まで発刊されているシリーズ。
最新作の「秘剣 孤座」がどこに行っても売っていなくて、仕方なくアマゾンで通販。

主人公は落ちぶれた中間の息子・一松。
中間見習いとしての暮らしに見切りをつけ、偽侍として生きる決心をする。
行儀も何もなく、自由に活きる。
あまりの悪童ぶりに周りから悪松と呼ばれた男。
仕舞いには人を殺め江戸所払いになってしまう。
背丈は六尺を優に超え、目を疑うほどの大力。
そんな一松が身に付けた剣法はあの薩摩示現流。
大きな身体で超人的な跳躍をし、走り回り、力の限り木刀を振り回す。
一度魂に火が付けば敵が何人いようとおかまいなしに額を胴を胸をぐしゃりぐしゃりと叩き潰していく。
とんでもなく強い男。
直新影流などの華麗なる強さと違い、どこまでも実直で男臭く汗臭い強さ。
最高のチャンバラシーンが満載のシリーズである。
そしてこの一松、かなりエロい。
凄くエロい。
エロ松と呼んでもいいくらい。
性格も、剣技も、そして夜も男っぷり満載の秘剣シリーズ。
新刊が待ち遠しい。
by 306stylepremium | 2005-12-15 14:02 | 読書 | Comments(2)
a0037073_11301337.jpg佐伯さんのシリーズはどれも面白いのですが、次作が最も待ち遠しいのがこの「居眠り磐音」シリーズ。
衝撃的な事件をきっかけに豊後関前藩を出奔し、江戸での浪人生活を続ける坂崎磐音と彼の周りの人物達が繰り広げるどこかのんびりとしたシリーズです。
主人公の磐音は直心影流の達人。
物語の始めに瀕死の重傷を負うものの、その後は正に無敵。
擦り傷一つ負わずに迫り来る剣客を倒していきます。
文中では「居眠り剣法」とか「そよ風のような」とか書かれていますが、滅法強い。
こともなげに相手の首筋を
さあっ
と切り裂いて
ぱあっ
と闇夜に血飛沫をあげていたりします。
そんな磐音もいいのですが、それ以上に周りの人物が魅力的です。
江戸深川の六間堀を中心に繰り広げられるドラマが本当に生き生きしていて、作者の創作ではなく実際の生活を写し取ったようなリアリティーが有ります。
深川に行けば磐音が長閑にうどんをすする姿が見られそうな気もします。
ちゃんばらシーンの量・迫力は他のシリーズに譲りますが、登場人物の心の動きを丹念に描いたこの作品は他とは違った面白さが有ります。
ときにイライラさせられる人物や出来事も有りますが、それも含めて“超”お勧めの逸品です。

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今朝読了してふと裏書を見てみると2005年11月20日発行と有りました。
今日は11月17日。
発行日前に読み終えてしまったことになります。
これって普通なのでしょうか。
by 306stylepremium | 2005-11-17 10:48 | 読書 | Comments(2)