又蔵の火:藤沢周平
2005年 10月 04日
Hiさんより貸していただきました。
藤沢周平の直木賞受賞作「暗殺の年輪」に続く初期の作品集。
後書きで藤沢周平も書いている通り、どこまでも暗い物語。
登場するのは渡世人だったり、博打打ちだったりと駄目人間の代表のような男たち。
しかし、心の中に小さな火を灯し、愚直なまでにまっすぐに自分の信じたことをやり通す。
そんな不器用な男たちの話。
藤沢周平は歴史の影に埋もれてしまいそうな男たちの小さな物語を愛情たっぷりに書いています。
作者の愛情が伝わってくるからなのか、この駄目男たちは決して嫌いではありません。
格好良いとさえ思います。
決して彼らのようになりたいとは思いません。
しかし、家族のため、愛した女のため、一目ぼれした女のために、己の全てを捧げる覚悟で行動する彼らの後ろ姿に深く感動ました。
ま、どうしようもなく情けないやつも出てくるのですが・・・
お勧め度9/10。
---
先日山形県鶴岡市に遊びに行った際、又蔵の火の舞台の一部となった「総穏寺」にも行ってきました。
時が止まったように静かで、そこにいるだけで心が休まるような場所でした。
そんな場所が思い返されるだけに、息が詰まるような緊迫した果たし合いの場面とのコントラストがより強烈に感じました。
藤沢周平の直木賞受賞作「暗殺の年輪」に続く初期の作品集。
後書きで藤沢周平も書いている通り、どこまでも暗い物語。
登場するのは渡世人だったり、博打打ちだったりと駄目人間の代表のような男たち。
しかし、心の中に小さな火を灯し、愚直なまでにまっすぐに自分の信じたことをやり通す。
そんな不器用な男たちの話。
藤沢周平は歴史の影に埋もれてしまいそうな男たちの小さな物語を愛情たっぷりに書いています。
作者の愛情が伝わってくるからなのか、この駄目男たちは決して嫌いではありません。
格好良いとさえ思います。
決して彼らのようになりたいとは思いません。
しかし、家族のため、愛した女のため、一目ぼれした女のために、己の全てを捧げる覚悟で行動する彼らの後ろ姿に深く感動ました。
ま、どうしようもなく情けないやつも出てくるのですが・・・
お勧め度9/10。
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先日山形県鶴岡市に遊びに行った際、又蔵の火の舞台の一部となった「総穏寺」にも行ってきました。
時が止まったように静かで、そこにいるだけで心が休まるような場所でした。
そんな場所が思い返されるだけに、息が詰まるような緊迫した果たし合いの場面とのコントラストがより強烈に感じました。
by 306stylepremium
| 2005-10-04 11:37
| 読書